今日もきみに言葉を届ける

こつこつ、ぽつぽつ、小西樂より

シフォン

 

きみはまるでネコ科の大きな類で

紐をつけておきたいぐらい

すぐに僕から離れて好きなところへ

でも必ず気にしたような目で

僕を振り返るだろ

ふらりと消えて、ふらりと僕の腕を掴む

 

膝枕をせがんで柔らかな髪を僕に預ける

目を閉じて何を見ているんだか

額に当てた手に伝える温度に

きみの含み笑いが聞こえる

そうだよ、まだ僕は

きみに鼓動が速まってばかりいるんだ

 

見えない紐につながれているのは

間違いなく僕なんだろ

 

 

 

@gaku konishi