2015-04-03 シフォン 散文 きみはまるでネコ科の大きな類で 紐をつけておきたいぐらい すぐに僕から離れて好きなところへ でも必ず気にしたような目で 僕を振り返るだろ ふらりと消えて、ふらりと僕の腕を掴む 膝枕をせがんで柔らかな髪を僕に預ける 目を閉じて何を見ているんだか 額に当てた手に伝える温度に きみの含み笑いが聞こえる そうだよ、まだ僕は きみに鼓動が速まってばかりいるんだ 見えない紐につながれているのは 間違いなく僕なんだろ @gaku konishi