今日もきみに言葉を届ける

こつこつ、ぽつぽつ、小西樂より

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

呼び水

正直、よくわからないこともある むしろ勝手に答えを作ったこともある それを笑って許してくれたのは きみだけだった 嬉しかったんだ @gaku konishi

ろくでもない

期待は精巧にできた甘い罠だ 自分で生みだした透明な鏡に映る 屈折する光にも簡単に惑わされる 誰が背中を押すわけじゃない 自分が足を前に出す @gaku konishi

七色紅葉

自分に描けない世界を さらりと捉える人がいる 羨望を超えて 視覚の構造に疑問すら抱いていしまう その色はどこから? その星はどこから? そのふんわりとした手触りは どうしたら生まれるのか 平面なのに ぬくもりが奥行きになる @gaku konishi

与える

今日が今日でよかった、と そんなことを言えるきみが 羨ましかった だから、そんなことを言えるきみの 今日も明日も守りたいと 思ったんだ @gaku konishi

ひっそりと

ほんの数行で伝えられるはずなのに 何が不安で幾つも幾つも 重ねてしまう言葉の多さ 寄せて返して繰り返す 波は波でしかないのだから @gaku konishi

つづく

いつからそこに居たのだろうか ほんの少し、目を反らしたからか それとも僕が勝手に色をつけていたのかな 励ましなんていらないよ また季節が巡って きみに会う日がくるのだから 何もいわず蕾を開くきみに 摘まれてもまた花開くきみに @gaku konishi

片道

私とて小さな輝きを ずっと手に握りしめていた 儚くとも普遍的な 誰もが一度は求めるような そんなものだ どうしてこれを 私も求めていると言えなかったのだろう あなたはきっと お見通しであったろうに @gaku konishi

浮き輪

今ならわかるよ、なんてことが 多すぎるな もっと前からわかっていれば 違う未来もあっただろうに 違う言葉をかけられただろうに 少し遅いんだ インクの端に見る ほんの少しの後悔が 僕を強くする @gaku konishi

インディゴ

きみを照らす何もかも きみに吹く何もかも もうすぐ、そこまで来ている 誰よりきみに感じて欲しい ぬくもりも すぐそこまで、来ているんだ 大丈夫なんて そんな安易なことは言わないよ でも信じて欲しい きみのための全てなんだ きみのものなんだ @gaku koni…

勿忘草

自分のマイナスにも働かない無力さは わかっているよ 誰かのための重力じゃない いつかに寄せた後悔でもない 今のために、僕は 登る一段一段の頂上は見ない @gaku konishi

パーツ

最後に空だけを見たのは いつだったろうか 小さな窓から 見上げていたように思う 今がどんなに小さく見えても 限りなく広いことを 知っているから、空なんだろう 青くても赤くても 憧れは変わらない @gaku konishi

スケジュール

赤いボストンバッグには 空飛ぶ傘は入ってはいないけれど 期待と好奇心で 自分の心を宙に浮かべるくらいはできるのよ なんて笑って見せた、きみのお気に入り きみの魔法とやらは いつも唐突で根拠もないのに 効果が抜群で、困る @gaku konishi

花びら

心からって こんなにも自然と じわじわと溢れてくるものなんだね 変わらず持ち続けていたと思っていたのに なんだか感じが違う 両手から零れ落ちたものが 戻ってくるような そんな感じすらしてしまう こころから @gaku konishi

ゆずり葉

きみを思い浮かべると 紙の隙間を縫って 勝手にペンが動いていく 勝手にきみを描いていく 我ながら ひどい癖だと思うよ @gaku konishi

包まれて

未来に慣れた人なんているのだろうか 居やしないだろう 想定はできたとしても 同じことは起きない 何かが違う そして僕らは選び続けているじゃないか 右も左も 前でも後ろでも 上だろうが下だろうが 例え拾い上げられなかったとしても それは、いやしの涙だ…

大気圏

詠うことだけでいいと 許されたとしても 僕はきっとその他に手を出すに違いない 自由を履き違えるより 不自由を引き連れて世界を見る方が マシな気がしてならないから @gaku konishi

一番長い日

大丈夫だという その言葉の裏側の不安を 知らないわけではないけれど 一緒に不安になるのは 違うと思っているんだ 大丈夫と、一緒に笑える 僕でありたい @gaku konishi

つばき

ほつれたところを ゆっくり繕うような そんな優しい言葉だと言ってくれた きみの目には そう、映っていたんだね 僕の目には きみしか映っていなかったけれど @gaku konishi

何か

あなたが最初に この想いに 名前をつけた その名前さえなければ 振り返ることも 立ち止まることも あなたの視線を追いかけることも なかったのに @gaku konishi

アングル

当たり前になった言葉のやりとりに 僕は甘えてしまっていたんだね 変わらないことで変わってしまう 忘れないために繰り返した思い出も 何だかとても 空虚なものになってしまいそうになる 僕の中のきみ @gaku konishi

地図帳

本当の自分とやらに 僕自身が一番、会いたい 薄暗闇で走り抜けていく テールランプの余韻 今、どこに向かい どこで眠っているのか @gaku konishi

◎☓△☐

これといって 余裕があるわけではないんだ ただ、小さな悪戯や 背の高い芝に 隙間風にみる音階だとか そんなものに救われている 自分の言葉に縛られないよう @gaku konishi

すもも

どっちが最初に嘘をついたかなんて 気にならない どうでもいいんだ きみになら どのみち、僕は騙されたい きれいごとは求めてない どれだけ深い嘘になっても きっと幸せだ @gaku konishi

予防線

きみは笑ってさよならを言いたがる 僕の背中を見送りたいと 後ろ姿すら見せてくれない だけど、ねぇ 強がりが涙に変わる瞬間の その無防備を 他の誰かに見せたくない僕の気持ちも わかってくれないか @gaku konishi

日の出から

秒針の音が聞こえる これはきみを刻む音 これは明日へのつみ重ね 一秒ごとに 明日へときみを送り出す 切ない別れ @gaku konishi

樂録@43

今更だけども タイトルって大事だなとしみじみ 拝見しているブログ名(?)とか 紹介文(?)みたいなもの またはその日の記事の名前とか 自分の好みが顕著にでることに気がつく 自分のことを言うのもなんだが 私のタイトルは内容とあまりリンクしない 文章…

ロメオ

言葉だけでは足りないから ぬくもりや温度があって 音があるんだ 僕はそのすべてを使ってでも きみに伝えたい 想いがあるだけなんだ @gaku konishi

マジック

まるで追いだしてしまったようで、気が引ける まだ僕は 冬でもよかったよ @gaku konichi

シフォン

きみはまるでネコ科の大きな類で 紐をつけておきたいぐらい すぐに僕から離れて好きなところへ でも必ず気にしたような目で 僕を振り返るだろ ふらりと消えて、ふらりと僕の腕を掴む 膝枕をせがんで柔らかな髪を僕に預ける 目を閉じて何を見ているんだか 額…

名も知れず

小さな爪痕 見逃しそうでいて 忘れられない 例え小さくとも 深く残る痕には抗えない なんて罪なんだ @gaku konishi