今日もきみに言葉を届ける

こつこつ、ぽつぽつ、小西樂より

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

クラス

いつまでも 白いままではいられない いつかは白ではない 何かに染まるのだろうから 気の済むまで 混ざるだけ混ぜた方がいい 白だけが 純粋なわけがないのだから @gaku konishi

りら

袖先についた綿毛の幼さよ 僕には到底届かない ところへ どうかどうか、 @gaku konishi

引力

自分で伸ばした腕が 案外遠くまでいくのだと知った だのに、どうして 届かぬものが多すぎる @gaku konishi

優雨

ほんの少し 星の流れに遅れをとった 正解よりも真実を 微睡みよりも宵闇を 今の僕には 立ち上がる力を @gaku konishi

カラー

こぼしたままでも いつかは乾いて消えるのだ 同じ場所には留まらず それが役目と言わんばかりに 涙というのは @gaku konishi

螢火

願えば叶うほど 僕の願いは才筆なく どこに漂ったままなのか かといって 取り戻せるほど 近くにはないことぐらい わかっている @gaku konishi

みそら

移り変わるのも またこれが始まりで 違えたわけではないと約束を またひとつ始まりで @gaku konishi

ひと匙

どんなに恵まれていようと 叶わぬこともあるだろう 後悔が、この先を生きる 重しになるとも聞いた それでもまだ これはきみの欲しい 答えではないな @gaku konishi

胸の中

自分の価値は 自分で決められる だけど、外の世界は 広すぎる 同じにならない もどかしさと淋しさよ 明日もまた来てくれるか @gaku konishi

クロス

約束したかのように 降った雨だった きみを足止めさせて 間に合うように 僕から花柄の傘を 手渡すんだ @gaku konishi

花占い

瞬きの時間は どれくらいなのだろう 斜陽が視界を遮っても きみを追いかけて 咲き誇る全てが遮っても 諦める選択肢はなかった ただそれだけで 世界に未練があったわけじゃない @gaku konishi

素顔

どんなものを見たら きみのような心持ちに なれるのだろうか 誰も不思議に思わないのだろうか だからこそ、 きみに惹かれるのだろうか ないものねだりの 恋煩いだとして @gaku konishi

ひそか

もしもを、続けて 欲しいものばかりになって あの高い空の音階を きみにもまだ 伝えられていないなんて 僕のもしもは、 役立たずだな @gaku konishi

時計回り

教えてほしいくらいじゃ 本当のところはわからない 思いの深さも 色の強さも 儚さも @gaku konishi

風向き

どこかで信じていたいのだ 自分の選んだ才が 間違いのないものだど これこそが この小さな世界で きみに誇れるものであると @gaku konishi

蝶番

たくさんある中の、どれか 埋もれていたまま 渡しそびれた気でいたけれど 自分のために 残しておきたかったのだと 知る、夜明け @gaku konishi

ストリート

借りてきた言葉のようで うまく表現できなかった 本心とは そんなものなのかもしれない @gaku konishi

アール

どんなに問われても 僕に持ち得る答えは ひとつだけ 憧れも、焦燥も すべて同じ箱の中 @gaku konishi

行間

心と変わらぬ早さで 刻む秒針の 音に救われ戻った世界 あなたと共にと 思っていたのに @gaku konishi

鏡ごし

無いとわかっていても 気になるもので 期待というのは そうやって生まれるのだろう @gaku konishi

コラージュ

羨望とは 生かしきれない 自分の能力のせいか それとも 手には出来ない 憧れだけか @gaku konishi

さち

急に忘れてしまうだろう 昨日まであったのに 今日にはなくなって そのまま明日も 無かったようにページは閉じる 白紙よ、それは そういうことなのか @gaku konishi

潮時

手にしたそれが 本当にきみに届くか知れない だとしても 何もしないことすら できないだけで ただ僕は 埋まらないものも 埋めたいだけなんだ @gaku konishi

蒼い

最初に きみの瞬きに うち抜かれてから 今日まで どうも僕は幸せだ 痛みや後悔はあれど それもまた 幸せを感じるには 必要なのだとわかる @gaku konishi

息吹き

ただ終わりを繰り返す そんなことを 指をくわえて見てるだけ そんなことに 嘆いて終わるような、 きみではないだろう @gaku konishi

さざれ

隙間に流れる 想いほど 深く、深く 先までいくだろう 染み込んで しずり落ちていく @gaku konishi