きみが さよならの 準備をしている 止めはしないから 戻ってきてほしいんた 迷わず、僕に @gaku konishi

涙があふれそうになる 予感がして また二歩戻る 踵を返せる歩数まで あなたには あなただけには 追いつかせない @gaku konishi

もうすぐ暮れる空を 見送るのが好きだ 地上の光と 既に姿のない太陽の残りが 相まっていく景色が 好きなのだと思う 静かに、 誰に言われるわけでなく また明日を迎えに行くんだね @gaku konishi

がらにもなく 期待してしまった きみと僕とでは 息をする場所が違うのに ただそれだけで 明日への速度が変わっていく @gaku konishi

迷ったままでもいい 答えなんて出さなくていい 求めているのは それじゃない きみがそこに明かりを 灯したことに 気がついてほしいんだ @gaku konishi

溢れたままで とめどなく 願いも想いも、 そのままに 明くる日のきみに 去りし日もきみに @gaku konishi

誰の言葉が 欲しかったのだろうと 時々、考えが巡る 僕の言葉は一辺倒で 深みも色味もない 音のない枯れ葉のようだ きみは 誰の言葉が 欲しかっただろうと 時々、考えが巡る @gaku konishi

小さなすれ違い 些細なかけ違い わかっているよ わかっていても 時を戻して、 今を変えたい こんなありふれた こんなありがちな @gaku konishi

消した灯り 諦めたわけじゃない 次のために、消しただけ 灯す力を 手放したわけではない @gaku konishi

まっすぐ歩いている 自分では、そう思っていた だけど、たどり着けないのは そこに真っ直ぐではないからだ そんな当たり前のことを この白線の上で また、思う @gaku konishi

きみと繋いだ手が あたたかい そんなことがとても 恋しいんだ 自分を見失いそうになる度に 今あるべき場所を思い出す度に きみを、思い出す度に @gaku konishi

波の音なんて もう思い出せない 繰り返しているのだろう あちらから、こちらから 思い出せば きみの声も一緒に 甦るのだろう @gaku konishi

組み合わせて 折り畳んで 重ねて、挟んで ポケットに詰め込んだ それを何というのか 夢だとか後悔だとか 色々あるけれど @gaku konishi

見つけたつもりで 息巻いて この手から すり抜けた温もりを 今もまだ @gaku konishi

早足で向かいながら ほんの少し後悔する もっと僕を待っていてくれたら 思い描いてくれたなら そんな期待に足を取られて きみの嫌がる遅刻のウサギだ @gaku konishi

思えば思うほど 重なり合わないことを まだ見えていない未来だと 言い訳をして手放せない 強く、握りしめた手は どうすれば開くのか @gaku konishi

微笑みをくれるのも 嬉しいのだけど ふたりきり あなたの背中を 見つめられるのも 嬉しいのだけど まだ伝わらないのか 伝えたくないのか @gaku konishi

時は確かに過ぎるものだ そして戻るのは 文字の上だけで、ずっと 変わらず過ぎていく そうだね、このまま ため息も次々と 流れて消えていけばいい @gaku konishi

時は確かに過ぎるものだ そして戻るのは 文字の上だけで、ずっと 変わらず過ぎていく そうだね、このまま ため息も次々と 流れて消えていけばいい @gaku konishi

隠していたわけじゃない 誰も気が付かなかっただけ ほんの少しの差し色もいれずに そっと置いていただけだから 片思いなんて そんなものだろう @gaku konishi

ほんの片隅に 小さく在った 歩みを進めるだけの 小さな灯り 他でもない、きみが 見つけたことに 意味がある @gaku konishi

大切なだけでいい いまは、それだけでいい きみの心で わかるものがあるならば それで充分だと思う @gaku konishi

ゆっくり、となんて 言ってられなかった 速さも遅さも どれも間に合わないと 思っていた だけど、小さく残った 手のひらの中の インクの染みが、きみへの 希望に見えた日 どんな涙も もう離さないと決めた @gaku konishi

少なくとも 僕は嬉しかった めくったページの その先に きみが描いた僕がいたようで 本当に嬉しかった 物語なんて一人ひとり 違うものだから そこでもきみと出会えて 本当に嬉しかった @gaku konishi

きみは気づかないふりを してくれている 知らないふりを、してくれている 終わることも 満たされることがないことも だからといって 最後ではないということも @gaku konishi

おかしな話だ これ以上、心を傾ければ 戻れないとわかっていて 止めていれば安心なはずなのに 違う道を行く自分を 責めているだなんて おかしな話だ @gaku konishi

見つめてはいた でも、近寄り難く 一線を引くことで ずっと惹かれていられる 場所にいた なんて歪んだ 恋慕の有様 @gaku konishi

語るだけで 叶う気がして でも言えば叶わない そんなことも 思っていて ただ、ひとつ きみとのことは @gaku konishi

今もこれからも 一秒たりとも こぼさない きみとの日々と こもれび @gaku konishi