2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
揺れる木立の下から 見る空は あんなに遠くて どうして美しいのだろう 届きもしないというのに 伸ばす指さき @gaku konishi
なくてもいいものなんて なくなった きみと出会える世界なら なくなっていいものなんて ないのだとわかった @gaku konishi
たとえ、切り取られた 青空だとしても こんなに待ち遠しいとは 思わなかったのだよ あの先にも 続いているのだと わかるだけで @gaku konishi
もうあとどれくらい 数えたところで きっと数えきれない 出会える日までも 夢の数でも @gaku konishi
きみが涙を隠しても 振り返らずに進んでも 行きすぎることはない それぐらいわかってる きみが身軽に なろうとしていないことも そのくらいわかっている @gaku konishi
変わるがわる 落ちた雫の あと先に きみのしあわせを 乗せておきたい @gaku konishi
揺れる草の先 聞こえる鐘の音 立ち止まったまま 明日を祈る @gaku konishi
思う通りに 願う通りに 今の光を、 きみの手に @gaku konishi
そのままきっと 行くのだろう 耳を掠める風を頼りに 言葉をなくしても それでも尚 行くのだろう 面影が灯火となって @gaku konishi
微睡みながら みる夢は 叶わぬものと聞いた @gaku konishi
空の切れ目に 隠したままで 雨に流れていった 後悔などはないけれど 思慕が消えたわけでは ないのだよ @gaku konishi
背中で光る きみを象るそれは 僕に希みの持ち方を そして望みの行き先を 教えてくれた @gaku konishi
好きだと思うのは 簡単なのに 形にするには 憚れる @gaku konishi
同じ人がいないように 同じ世界がないと知る だからこそ 触れ合う世界の端で 感じた温度が 愛おしく思えるのか @gaku konishi
向かい合うまでの この距離を 楽しみでしかたなかった きみの空気までの この距離を 進む自分が誇らしかった @gaku konishi
だからこそ、なんて 言える今だからこそ 明日を信じてしまう 今日もきみと、と @gaku konishi
伝えるならば とっておきがいいと 思っていたのに 刻まれている ありきたりの ありふれた よくある愛のことば @gaku konishi
すれ違っても かけ違っても それでもいい、 などと言うから こちらも諦めきれない @gaku konishi
動かされて 初めて知る思いと 気づかぬふりをした 思いとのはざまで また物語が始まったのだと ため息をつく @gaku konishi
いつでもよかったし どこでもよかった きみが満たされる選択なら それで @gaku konishi
遠くにいこう、なんて こころはどこにも向かわない 会いたいと思われて どこへ行こうかなんて 思えない @gaku konishi
どれもこれも きみの生きるがなければ 意味すらない 在るということを証明するための 無いということ @gaku konishi
どれほどのことであれ すべては踏み出す一歩で 始まるのだというから 留まっているのだ 終わりまで 共にあるとは結べない というから @gaku konishi
やめたくなかった、より やめられなかった、が 多分一番近いのだ 知らなかったわけでもなく 手を出せなかった、だけ @gaku konishi
欠けていると わかるのは 満ちていると 知っているから だとしたら、 いつ、満たされていたのか @gaku konishi
積もり続けていたものを 自分の中から 押し出して それがこんなにも 長く、今も、今まで 変わらず側に在るなんて 思いもしなかった 僕に在るもの全部 きみにずっと向かったまま @gaku konishi
誰かの思いに 乗せられて行く先など 夢叶う場所ではない そう頑なに信じていた 僕のしあわせを 願うひとのことも忘れて @gaku konishi
便りを待つだけでは 持て余す きみを思えば たちまち足らず 流れるだけだと いうわりには 時とはいつも 相入れない @gaku konishi
やっとのこと あの頃の願いなんて もう忘れてしまったけれど 今ここに居られるのは どれかか叶えられたからだと 思わずにはいられない @gaku konishi