今日もきみに言葉を届ける

こつこつ、ぽつぽつ、小西樂より

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

溶けゆく

夕焼け近くの 白い月 消えてしまうのは どちらだろうね 見上げて、見送って 優しい風を届けて欲しい @gaku konishi

角度

きれいな手紙 手帳の最後に挟んだまま 読み返す手を 止めてしまうのは 切手の日付を思い出してしまうから 記憶の中の思いだす手順を 塗り替えたい @gaku konishi

フィルム

何故、きみは 喉を嗄れることを厭わずに 叫ぶことができるのか そう問われた僕は こう答えるだろう 想いについていけない 嗄れる喉が至らないのだと @gaku konishi

樂録@45

皆さんと同じく、日が長くなったなぁと思って 屋上に夕日を見に上がった その風景に、最近自分が文化と接触している時間が少なくなっている気がして 少しだけ振り返ってみた ここ2カ月くらいで観た映画がこれくらい 「パークランド」 http://parkland-movie.…

あと少し

共鳴する心臓を頼りに 向かう 昔に比べたら ずい分、迷うようになった気がする @gaku konishi

ログイン

小さな水面に映る世界は モノクロで それでもきみは 美しい世界とのぞきこむ 色ではなくて うつくしいもの @gaku konishi

少年の詩

どうか、きみから歌を奪わないでくれ どうか、歌よ 側にいてくれないか どうか、きみよ 歌をうたってくれないか @gaku konishi

やまぶき

この点滅は 何のサインだというのか 拾い誤ったメッセージ それとも きみのかけた魔法か 始まる合図か @gaku konishi

在り処

僕のわがままなんて とっくに見透かしていて 左右に分かれる道も 沈む太陽も 望遠鏡でみる眩しい月と 書き直した手紙 できれば、きみと @gaku konishi

ことり

きみの足跡を隠すように 風が花びらを追いたてる 何もなかったことになんて できないはずだ @gaku konishi

惑星航路

ほんの数行と 最後にきみの名前 ずるいくらいに 目が離せない @gaku konishi

茘枝

僕の真上に星はない 見上げたところで 沈むにも いつも僕には何かが足りない @gaku konishi

かげひなた

僕だって きみに不安を伝えたくない 何かと引き換えに 手放すくらいなら このままで夜を越えたい @gaku konishi

通信

時間は誰のものでもないのに 平等だという それでも交差した影のように この時だけは 深く、強く刻み込みたい @gaku konishi

いまどき

きみが眠っている間に いくつかバックアップ 時に隠したりもして この幸せを拡散している 形になる頃には きみの隣にいるんだよ @gaku konishi

ツバメ

あの頃の心を養い 今の僕の心を満たすのは 明日でも昨日でもない @gaku konishi

薄荷

あなたが先に外したの それとも私のから 指さきからすり抜けた あかい絲 @gaku konishi

フォーカス

ほんの少しの間 目を閉じた 言いわけも思いつかないほど きみを想ってる @gaku konishi

髪留め

数えても、消しても 同じだと気がつく 自分の喜びは どんな形か言葉か色か @gaku konishi

ダイバー

選ぶことは悪いことじゃない 手に入らなくても 否定していることでもない 思っている以上に 入り乱れているだけ 自由意志とは、そういうことだ @gaku konishi

フラワーシャワー

小さな欠片となって降ってくる 左まわり、右まわり 今まで無意識になるほど 握りしめていたもの ゆっくりと指を開いて 手放した 左ふわり、右ふわり @gaku konishi

壁沿い

この季節は好きだよ 雨が香りを変えるし 滴が急に輝いて その美しさを広げていく くちなしは いつもそうやって 僕の前に現れる 甘いのは香りだけではないと 言いたげに @gaku konishi

裏返し

気がつけば インクが減っている 僕はちゃんと大事なことを 書き留めてきただろか 大事な言葉は いつもきみに向けて 書いてきたつもりだけれど @gaku konishi

目覚まし時計

何に浮かれていたのだろう ぐるぐる廻る その運命の輪とか 降り損ねてしまった 正解のタイミング 恋になるより きみの当たり前に なりたい @gaku konishi

シャープ

きみを試しているわけではない 僕らの温度が違うのは わかっていたことだから ただ、触れあう先の 融点を合わせたい @gaku konishi

左回り

何もかも思い通りにいくと 何かが足りないと渦巻いてくる 結局、足りない方が 幸せなのかもしれないとすら 思えてくる @gaku konishi

タヲル

宙に浮いたままの言葉を 受け取りたくて 上を向いていただけ 時折見かける 頭上からこぼれるように咲く 花のアーチにも誘われて @gaku konishi

きりん

うっかり手を出してしまいそうだ 未来とか期待とか 優しさだとか まだ僕には それをきみに下心なしに 伝えきれそうにない @gaku konishi

夢の木

太陽が真上にあって 足元だけが暗い 僕の一歩は ほんの少し影を大きくする それもまた 道の影 @gaku konishi

花冠

今は、あなたの名すら 口にしたくない この身体から もうあなたを離したくない @gaku konishi