今日もきみに言葉を届ける

こつこつ、ぽつぽつ、小西樂より

2016-01-01から1年間の記事一覧

マイン

今日まで 消えずにきた 星の運命そのままに 明日は消えてしまうかもしれない それでもいいと笑う きみの心になりたい @gaku konishi

予感

花びらが落ちる音階があると 追いかけて はらはらという 雪が降る音階があると 触れもせずに しんしんと鳴る @gaku konishi

詠み人知らず

きみの精いっぱいの 笑がおは 開きっぱなしの蛇口の水 本当は胸が痛いはず さぁ、僕の前 笑がおをもう閉じていい @gaku konishi

こぼれおちる

いつも ぼくはきみのうしろ ふりかえる えがおと きみのあとをおう ながいかみ あぁ こんなにも まだ @gaku konishi

羽舟

知ってる きみのこえ ずっと前から 時に暗がりを灯すようで 立ち上る強い風のようで それでも僕に まっすぐ届いていた 遅れて、ごめん @gaku konishi

香恋

褪せない思い出は 時に罪だな ずっと心が離れない @gaku konishi

ルビー

きみが 信じたいといった だからは僕は 信じると決めた それ以外なんて ない @gaku konishi

元素

僕は傷を消したいなんて 言っていない きみを 忘れたくないと 言っているんだ @gaku konishi

幸せなひと

ちゃんと線を引いたはずだった 自分の中にも きみとの間にも なのに、どうして 見えない線は まるで 赤い色をしている気がして 離れられなかった @gaku konishi

縞々

どうでもいいなんて 言うくらいなら 最初から 数に数えないでくれたらいい 星にまぶして 数えられないように してやる @gaku konishi

ひびけ

恋を どこに落としてきたの 雨は どこに落ちていくの 転んだ足先 はじけた雫の飛ぶ先に 望みがあるというの @gaku konishi

花泥棒

四角い空が 転がっていく 見あげるばかりの 蒼い空 まぶしいばかりの 青い空 きみの思い出を 閉じ込めた @gaku konishi

壁紙

疲れた果てたなら 僕の想いを使っておくれよ 灰にもなるし 塵になってもいい @gaku konishi

排水溝

きみの日常にとけこむ そうすれば もうきみを探さなくていい もうこんなくだらないことを 考え始めた @gaku konishi

きみなくして

遠くに祈りを傾ける いつか届く星の光のようだと だからこの祈りは 約束じゃない きみのためでもあって 僕のためのもの @gaku konishi

寄せて想う

目を閉じる前 きみが僕に魔法をかける 明日もきっと笑ってね 明日もきっと声を聞かせてね 他愛のないやりとり ほのかな灯り 浅いの眠りに響く きみの魔法で僕は 今日を終えられる @gaku konishi

いつか

分かち合いたい 僕の時間を わかりあいたい きみの孤独を 宇宙の中の孤独は 温かいというのは本当か @gaku konishi

余暇

行きたいところは 心も体も遠いところ 憧れだけが 近づいて 却って遠くなっていく @gaku konishi

海の向こう

何もなかったように 笑っていても きみが静かに諦めた 視線の先 僕の無力さすらも 届かない @gaku konishi

テレパス

僕じゃない涙でも 拭いたいなんて どうかしてる 理由なんてどうでもよくて 知りたくもない 恋を知った @gaku konishi

光跡

あの相手にとって 自分だけがストーリーに無い そんなこともある どうして 都合の悪いことは 見ないふり 怖くてやっぱり 見ないふり @gaku konishi

鍵穴

何も分からず この心臓の音だけきいて 動かせない視線にとまどって ときめきだとか 釘付けだとか もう、やめて 名前がついたら 囚われる @gaku konishi

葡萄

夢にも見ない きみを無かったことにしない 自分の中の強い想いを 無かったことにしない @gaku konishi

やさしい声

離ればなれなのは もう少しで終わるから もう少しの長さを 聞けなくて うなずくだけで 今日が明日に変わる 隣りの星も、もう少しね @gaku konishi

ドアの外

偽物なんて いうくらいの 本物を もったこともない ただ大事にしたいと 思っていただけ @gaku konishi

電信

願うことはできる どこかで誰かを でも祈るのは きみにだけ そう、気づいた @gaku konishi

丸型

自分の名前を刻んだものは まるで自分のようで 二つの名前が刻まれたものは 新たな一歩になる気がした 甘い夢のようで くせになるのが危ない @gaku konishi

白息

砂をよけて 手につくことも忘れて それでも見つけたかった 埋もれたままの きみとの記憶 本当はもっとあるはずなんだ @gaku konishi

頁をめくる

哀しくないなんて うそ 簡単に穴があくんだ あんなに胸をはっていても 笑がおで支えていても ほんのちょっとの隙間から きみはもっと ため息をついたほうがいい @gaku konishi

手と手

たよりない旋律を たどたどしく 一音ずつ増えて きみの笑がおを取り巻くように 華やかに、軽やかに 駆け上がるように 心から溢れる音楽 遠くで見つめていても 聞こえるようだ @gaku konishi