今日もきみに言葉を届ける

こつこつ、ぽつぽつ、小西樂より

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

水面映す光り

不思議と その胸に抱かれるのが 一番いいのだと わかってしまった 幸せとは いつも自分だけが 与えられるものでは ないのだとも 知った @gaku konishi

糖度

何かを想う時に 一番動いてしまうのは 目なのだろうか、 耳なのだろうか、 心臓なのだろうか 想いとは 何で動くものなのか @gaku konishi

線引き

いつだか気づけば 夕焼けに 顔をあげてみて 朝とは違うまぶしさに きみを思う 僕の今日の終わりが暮れていく @gaku konishi

残る未来

ちぎる、切り取る 仕掛けて、留める その繰り返し 大切な一場面を そうやって 繰り返していたんだ 色あせてもモノクロに 霞んでいてもセピア色 ずっと、きみの笑がおに @gaku konishi

コクーン

きみが その呪文のように繰り返す 大丈夫、という単語が きみのお腹に石を詰めているように 思えてしまった 重くはないかい 痛くはないかい つらいのならば 横に置いておけばいい 僕がもう少し遠くに 蹴り飛ばしておく @gaku konishi

通せんぼ

入り混じった様を すっきりしたように カッコつけて見せたかっただけ 難しい言葉で さもありげに言っていただけ 本当はもっと簡単で さみしいとか、ずるいとか そんなもの 嬉しいとか、よかったとか そんなもの @gaku konishi

ビーツ

むしろ陰に咲く花は どこで光を受けるの 知らない間に射す光 思いがけない声と風 日の光は強すぎると 笑ったあなたを 思い出した @gaku konishi

ハナカイドウ

あまりに幸せで 浮かれて余韻にひたるほど この身体からも出したくない 朝方の空想とまぶしい面影 居もしない相手に注ぐ 想いと裏腹 @gaku konishi

青翔

僕の手が ばらまいた 大事に重ねていた 日の当らない場所で いつまでも白いままでと いつかは解ける、魔法だった これでよかったんだと思える今日

潜む裏側の

どちらに流れても あちらへ行くの 時の流れる方向は いつも同じ 切なさだけが 抗って @gaku konishi

最後の鍵盤 行き止まり 叶わない 最後の一音 響く耳の奥 始まりのC @gaku konishi

つづく

このまま どこに そうやって いつも 見つめるだけで @gaku konishi

マイクロピース

その強がりに 反比例するかのよう 振り返っても 僕がいるよ 立ち止まっても 隣にいるよ @gaku konishi

すみれ

口笛をふく かき消されて 雨の音、風の音 混じって遠くへ 流れて遠くへ 今も 消えない せめての想い @gaku konishi

この胸の

誰かが 忘れていいと言った 僕は一度だって 忘れたいと思ってない 何も置いてはいけない きみがひとりかもしれない 僕がひとりなのかもしれない @gaku konishi

ガラス越し

嘘が上手だと言う きみの視線の先 引いては寄せて 何度も閉じては 向きなおす どうやら、きみの嘘は ひとを傷つけない 優しいものらしい @gaku konishi

背伸び

好きも嫌いも 同じ記憶の箱の中 それでも かき分けて探す 溢れしまいそうな 想いの中から きみの好き @gaku konishi

サプリ

少し困った顔をして 目をそらしたから 声を飲みこんだ 勇気だとか それ以前のところで 空を仰ぐほど 自分の心が腫れているようだ @gaku konishi

パネル

誤った最初の一歩を やっと修正できた そんな気がした ため息もただの吐息になって とても身軽になった 今日も明日も一続き だけど 区切りの自由を もたらす朝日 @gaku konishi

原石

この日だけが 特別じゃなくて 急に生まれた思いでもない だからって こんなところで ずっと、なんて言わないよ 僕はこの沈黙も抱きしめる @gaku konishi

段落

インクが染み込む瞬間 いつも思う ほんの少し引っかかる紙の感触に 僕にできることは これなんだと きみに、思う @gaku konishi

湖岸

何もないまま 進むのもいいと思った ただ落ちていく 花びらを見送るのも 悪くないと思った 本当は何もかも止められない 留めたい想いすら そのままじゃない @gaku konishi

青海

誰もが 想像以上に そして予想を裏切って 今があることに 気が付いていないふりをしている そう、 これがきみの足跡 @gaku konishi

ハノン

前を塞ぐだけの 涙ならいらない ただ、ただ好きだった きみの姿を滲ませる @gaku konishi

万年筆と

やさしく甘い 唄が流れている 見上げれば 白い花 届かないくらいがいいと 情けなくも 見つめている @gaku konishi

ビーチ

愛だけが こころが真ん中にあるという あとは全部下心 惹くも惑うも水の下 @gaku konishi

片翼

たいていの準備は いつだって未来のためで 過去のものではない 何に力を与えるかは きみ次第だ @gaku konishi

レモンイエローエメラルド

指さきに、 小さなキズ 傷の大きさ以上の 衝突と不具合 そのきみの不器用さが 僕の地球を回しているなんて @gaku konishi

アール

何も知らず ただ僕という個体を 求めて、信じて つないでくれた 小さな手 きみは 何を奏でるのだろう @gaku konishi

橋の上

止めようと思えば いつだって止められた 前に進むこと 上を向くこと 未来を見ること でも、全部そんなことは 後ろを振り向くために 何度も振り返られるように きみを 見失わないために @gaku konishi