今日もきみに言葉を届ける

こつこつ、ぽつぽつ、小西樂より

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

五指

みんな、きみになりたくて きみを選んでくるんだ 心臓は太陽だといい 毎日を照らしている 巡る想いもあるだろう 止まらぬ憤りもあるだろう それでも きみを選んできたんだよ @gaku konishi

ローザ

今日の出来事は明日の過去 それでも今日も咲いてるよ 昨日と同じ場所に同じ花 まだ今の僕には そんなことぐらいしか 伝えられないけれど @gaku konishi

青く羽ばたく

小さく何かがこぼれる音がした これが最後 きみを見て涙するのは これで最後 そんなきみと 目があった @gaku konishi

浮雲

ままならない 行き先なんて見えない 理由だってわからない でも、それでもいい きみと出会った日 僕にはそんな日だった @gaku konishi

点線

溶けて流れて 何もなかったように 何の起伏も凹みも 馴染んで平らになってくれ 忘れることができないのだから @gaku konishi

ほおずき

きみがこの身体で生まれて良かったと 信じてくれる、その日まで 長かったような 短かったような 見送る夏は いつだって切ないよ @gaku konishi

さざれ

あなたが掴んだこの腕を わたしに振りほどけという あなたは わたしの涙を 涸らす気なのね @gaku konishi

ハイライト

遠くまで こんな遠くまで漕いで それでも どうして振り返る 岸辺の恋はもう 僕のものではないというのに @gaku konishi

時間

あっけなく 風にさらわれた そして手の届かないところへ 考える間もなく 諦める他なく 次への一歩は こんな感じで始まるらしい @gaku konishi

立ち入ってはいけない そこから先は、泥沼 そこから先は 生身の恋 @gaku konishi

航路

きみのさり気ない相づちや 視線を受けて微笑む表情に 誰もがどこかで頼っている 僕はそれを眺めながら きみの存在をかみしめている @gaku konishi

みつばち

あなたを早く見失いたい あなたのその詳細な情報が かえって傷を深くする 目に焼きつけば いつもあなたを 探してしまう @gaku konishi

訪れ

風が背中を押す 何もかも手遅れのように感じて 何もかも手にできないと感じて それでも 前に進んでこれたのは きっとそういう風が吹いてくれたからだ @gaku konishi

クルー

星を数える 壁紙の小さな汚れ 天井に蛍光灯の面影 見えない星を思い描いて あれこれ誓った きみとの未来と毎日 @gaku konishi

月桃

不意に忍び込んできて 今まで感じたこともない優しさで 奪っていく こんなことを 恋だなんて きれいな言葉で 片づけないでくれ @gaku konishi

ポイント

ベランダに見える 僕を見送るきみの姿 僕にしか映らない しあわせの風景 贅沢な光の束 また一歩 @gaku konishi

映写

時計の針を止めても 風は止まないし 日は沈むのに どこか違うところにある 僕の心のうちは 日も昇らないし 影もささない だから さよならもない @gaku konishi

生成り

きみの新発見は何だろう 数字のサイクルや 蕾と萼の形 水の不思議を話したね きみの心を動かす新発見は 何でもない風景を 信じられないくらいに 変えていくんだ ほら、見てごらん @gaku konishi

カバー

見えなくなった傷あと 日陰になって歩く道 夕焼け方向に雲の波 僕の思う幸せは こうも容易い @gaku konishi

てのひら

本当のところはわからない きっとすぐに変わってしまう ただ、変わり続けることで あいまいを保ち続ける それが心の形だと聞いた @gaku konishi

スマイル

ほどいた髪の揺れる先 光ががこぼれたように見えたんだ いつまでたっても 僕はきみに釘づけで 消えた星の数すら わからない @gaku konishi

水素

同じ時間を閉じ込めたい そんなこと、考えたこともなかった 嬉しい時も、そうでない時も 笑う時も、そうでない時も きみのいる、その一瞬一瞬を いつかのためでなく 今のこの僕のために @gaku konishi

梯子

あなたは大切な世界に生きている 小さくも大切な世界 個性という灯びが照らす世界 そう教えてくれた きみは今、この世界のどこに @gaku konishi

3色

忘れたわけではないけれど いっそ 忘れていたよと言いたい きみのことを 心からなくすことなんて いえないだけの言いわけだ @gaku konishi

スピカ

何となくで決めた曲がり角 思いもかけない景色を期待して 伏し目がち 思い出す今日の出来事の その大半に きみとの小さな思い出を重ね合わせる @gaku konishi

扇ぐ

今のところ 何かと比較をしてみても 劇的な変化も 特別な昂揚もなく 淡々と積み重ねられている きみの言葉は きみのままでいい @gaku konishi

夢のような

まわりから、そっと 何事もなかったように ゆっくりドアを閉める 逃げ場をなくしたわけじゃない ただ、ほんの少し 考えたかった ここではない、どこかへの入口を @gaku konishi

デッキ

自分の可能性を信じられるほど 強くはないし 自分の全てを打ち明けられるほど 覚悟もない ただ、それでも 毎日誰かの何かになっていればいいと 小さくうなずいている きみの姿は 僕の支えだ @gaku konishi

気圧

閉じ込めておくことも 定義で固めることもできない 曖昧なもののほうが 心に残る 強く握りしめても 残らない 確かにあった 僕だけのもの @gaku konishi

カレンダー

夜中に走り出したトラック 最初は小さな引っかき傷 隙間に落ちてる花びら 剥がれおちたペンキ 影に咲く四つ葉 そうして見送る月と夏 @gaku konishi