散文
消したり 足したりするために 数を数えたんだ 思い出も 言葉も @gaku konishi
わかり合いたいだなんて、 分かち合いたいだなんて、 ひどい我儘なのだろうか きみのいる 世界であるというのに @gaku konishi
ひとつひとつ、 ひとつふたつと、 並べていく 思い出と 語り尽くせるものでは ないのだと 知るばかり @gaku konishi
消えた音を探してる 手がかりがどんどん 薄らいでいく きみの声は どうであったかと @gaku konishi
誰でもいいわけではないが できれば きみ以外がいい 忘れる術を知るには @gaku konishi
いつか もしも できれば どこかで、 こうして何も決めずに 前に進むことのほうが 怖くなったんだ @gaku konishi
小さく弾いた 雨粒の 光はついえて また戻る あの太陽の 生まれる場所へ @gaku konishi
偶然でも必然でも どちらでもいい ただあまり 時間はかけないでほしい 出会えれば 僕はどんな努力でもする 然り、にむけて @gaku konishi
多分、きみだけじゃない 持てあますほどの思いや 埋めきれないほどの感情を それでも そのままにして いつか報われると 信じていることも @gaku konishi
よかったね、と ひとの倖せを 微笑むあなたを ずっとみてきたのに 僕はまだ 微笑む機会すら 掴めない @gaku konishi
遠くを見ても 答えはなかったし、 近くだからといって 楽でもなかった そうか、 そういうものだと 思い出す @gaku konishi
言葉たらず 思い届かず 指さき悴む 至らぬ恋よ @gaku konishi
消えるまで 待って あの春の日 消えない記憶 あの、春の日 @gaku konishi @gaku konishi
どこに行くにも きみのためとは言わず 続きは全て僕のため 強さも弱さも 同じだけど @gaku konishi
僕だって 期待ぐらいする ただそれ以上に 見ないふりをしている 視線で気づかれるほど つらいことはない @gaku konishi
こんなにも 求めているのに こんなにも受け取らない 僕の匙は何を掬うのだ 季節がいつまでも 待ってくれるわけでなし @gaku konishi
答えがないのに 何を合わせようとするのか 誰かを追いかけるより 先に行くところがあるのに まだ足先さえ向かず だのに答えを欲してる @gaku konishi
崩れて出てこない 文字の形が 何故だかとても こわかったのです 忘れてしまったのか 置いてきてしまったのか 心も線も点も どこへ @gaku konishi
何か暗号が 隠されているとか 見えない糸で 繋がっているとか 本当は何だって使いたい きみと共に在ると 証明できるならば @gaku konishi
潔く、なんて できなかったよ きみの言うとおりだった 誰もが望んでも 僕が望まぬものは 叶ったとは言わないだから @gaku konishi
ただの憧れで 手に入るだなんて 思いもしなかった だからどうしたらいいか わかないんだよ しあわせすぎて @gaku konishi
この多幸感を きみに感じてほしい 僕がきみから感じる すべてがそれだから 輝くだけでも 暮れるだけでもない @gaku konishi
ずるいと言われるほうが いいと思ってしまった どれだけ願っても 届かないものがあるのだと 正面からでは 手に入らないものがあるのだと きみに、知ってほしいと ずるい考えを捨てられない @gaku konishi
有りもしない 未来にまで かけてしまう想いが 自分の恋なのだと 少し、傾いた @gaku konishi
待っている なんて、 きれいごとでは ないと知る その切なさよ @gaku konishi
きみ以外に 何の理由があるという 光りのもとから 伸びる橋へ 僕が進むことに @gaku konishi
時が揺らぐのは 僕の思い出のせいだ 進めようにも 留めようにも @gaku konishi
知ったところで 変わらないのだから 運命なんて、甘い夢だと 思うほうがいい きみとなら @gaku konishi
願いの数だけ 星があるならば 確かに僕らの知らない 宇宙があって当然だ @gaku konishi
待っていてよかった なんて、 きみ以外に思ったことがない 信じられないだろうけど @gaku konishi