今日もきみに言葉を届ける

こつこつ、ぽつぽつ、小西樂より

余白


とても小さなホームだった

幅の狭い端に立って

止まらぬ上下線の

時速の風圧の中に押しこまれる

その瞬間が好きだった


今はもうない

ビルの峡谷にみる夜景も

いつも誰もいなかった

ホームも改札も

もはや、幻のような一瞬




@gaku konishi